


腸内環境を整え、体に良い効果をもたらす発酵食品。今回は、発酵文化が今も息づく福島県会津若松市を訪ね、その魅力を紹介します。
四方を山々に囲まれた会津地方は、雪深い盆地。良質な米が育ち、豊かな伏流水にも恵まれています。麴菌や酵母などの微生物がゆっくり活動する発酵に適した環境で、古くから日本酒や味噌、醬油、麴づくりが盛んに行われており、会津ならではの食文化が育まれてきました。
創業236年の老舗「八二醸造」は、今では貴重となった杉の木桶を使い、味噌や醬油を仕込んでいます。長い年月をかけて木桶に棲みついた微生物が独自の風味を生み出し、ふくよかで奥行きのある味わいを育てています。大量生産が難しく、県外ではなかなか味わえない逸品が揃っています。
230年以上の歴史ある味噌・醬油の蔵元
八二醸造
①酵母が棲みついた土蔵に並ぶ木桶は圧巻。扉を開けると醬油のいい香りが。②女性に人気の糀あまざけと蜂蜜あまざけ。③自家製もろみの一番搾り醬油、醬(ひしお)。④米麴を贅沢に使った定番味噌、会津十二割糀味噌。
- 営業時間
- AM9:30~PM5:30
- 定休日
- 不定休(元日など一部休業日あり)
- 住所
- 福島県河沼郡会津坂下町字市中二番甲3631
- TEL
- 0242-83-2051
会津の街で存在感を放つ酒蔵が、創業176年の「末廣酒造 嘉永蔵」。地元の米と水にこだわり、伝統の酒づくりを守り続けています。蔵見学では酒づくりの工程や歴史ある道具を見学できるほか、趣ある蔵内カフェも併設されています。
創業176年の老舗の酒蔵。
末廣酒造 嘉永蔵
①こだわりの日本酒がずらり。併設の直売店では飲み比べの試飲も可能。②100年もの歴史がある蔵内に入ると、高い吹き抜けのホールに目を奪われます。③カフェで一服も。大吟醸シフォンケーキ580円。④カフェ内の見事な欄間。
- 営業時間
- ショップ・施設全体AM9:30~PM4:30
- 酒蔵見学(無料)AM10:00〜PM4:00の間に1時間おきに実施(最終受付 PM4:00、所要時間約30分)
- 喫茶「杏」AM10:30〜PM4:30(PM4:00 L.O.)
- 定休日
- ショップ・施設全体毎月第2水曜日・年末年始
- 喫茶「杏」毎週水曜日、第1・第3木曜日
- 住所
- 福島県会津若松市日新町12-38
- TEL
- 0242-27-0002
末廣酒造からほど近い「満田屋」は会津の郷土料理のひとつ、みそ田楽の名店です。かつての味噌蔵を改装した店内には囲炉裏があり、注文ごとに自家製味噌を塗った田楽を炭火で焼き上げます。香ばしい香りが広がって食欲を刺激する、開店と同時に行列が絶えない人気店。
味噌蔵を改装した趣ある店内で、
満田屋
①甘味噌、山椒味噌など、田楽味噌は4種。カウンターから見える囲炉裏で焼いて提供。こんにゃくや身欠きにしんなど単品各330円。②風格あるのれん。③田楽に使用している4種の味噌のほか、おみやげも購入可。
- 営業時間
- AM10:00 ~PM5:00
- みそ田楽 AM10:30 ~PM4:30
- 定休日
- 毎週水曜日
- 住所
- 福島県会津若松市大町1丁目1-25
- TEL
- 0242-27-1345
末廣酒造や満田屋周辺は、土蔵造りや洋風建築など歴史ある建物が数多く残っている、街歩きが楽しいエリア。豪雪地帯の会津でよくみられる、厚い土壁の蔵は風雪に強く、断熱性にも優れていたため、食品や生活用品の保存にも適していました。また、江戸時代から商業都市として栄えた歴史を物語る建築も、今なお、街並みに息づいています。そのひとつが、大正3年築の「白木屋漆器店」。土蔵造りと洋風建築が融合した店内には、美しい会津漆器が並び、併設の資料館では会津塗の歴史や製作工程、当時のアールデコ風の意匠も見学できます。
創業以来300年受け継がれる、
白木屋漆器店
①会津漆器の最も伝統的な文様「会津絵」を施した椀と皿。祝い事に。②「錦絵」も会津漆器の代表的な図案で、錦織をイメージしたデザイン。③表面に消粉を敷き詰める「消金地」と蒔絵を合わせたマットで美しい盃。
- 営業時間
- AM9:30〜PM5:30
- 定休日
- 毎週水曜日
- 住所
- 福島県会津若松市大町1丁目2-10
- TEL
- 0242-22-0203
会津は泉質にも恵まれた地域で、東山温泉は会津若松の奥座敷ともいわれる温泉地。歴代の藩主や文人にも愛された名湯です。重厚な佇まいの「向瀧」は、建造物が国の登録有形文化財に指定されている由緒ある温泉宿。もともとは江戸時代に会津藩士の保養所として使われ、藩士たちが体を癒やしたと言われています。源泉かけ流しの湯と、四季折々に表情を変える登録記念物の日本庭園が、心と体をホッとほどいてくれます。
源泉かけ流しの湯と、
向瀧
①江戸時代から続く由緒ある「きつね湯」。会津藩の武士が傷を癒やしたとか。歴史を感じるきつね湯の浴室内。②作りが異なる全24部屋。③会津の郷土食である、鯉の甘煮、にしんの山椒漬け、こづゆなどの絶品料理が名物。
- 営業時間
- チェックインPM3:00
- チェックアウトAM10:00
- 定休日
- なし
- 住所
- 福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200番地
- TEL
- 0242-27-7501
山々に囲まれた会津は、春から秋にかけてさまざまな花が咲き、豊かな蜜源に恵まれているため、昔から養蜂が盛んな土地柄でもありました。「松本養蜂総本場」のオーナー・松本高明さんは、長期に渡るイタリア滞在を経て、ヨーロッパの日常に溶け込んでいる「健康に資するはちみつ文化」を学びました。ミツバチの存在価値や食体験を通して、日本にもその魅力を広めたいと、養蜂場直営のはちみつ専門店とカフェレストランをオープン。洗練された店内の奥には別世界のような美しい庭園が広がり、豊かな時間を過ごすことができます。
発酵食品、歴史ある街並み、名湯、そして豊かな自然の恵み。会津には心身を健康にする魅力が詰まっています。発酵文化を味わいながら、会津を巡る旅に出かけてみませんか。
80年以上育み続ける、会津のはちみつ
松本養蜂総本場
Boutique del miele(ブティック デルミエーレ)
蜜源樹ごとに採れた個性豊かな単花蜜が並び、好みや目的に併せておすすめの1本を提案してもらえる。
- 営業時間
- AM10:00~PM5:00
- 定休日
- なし
- 住所
- 福島県会津若松市柳原町4丁目10-47
- TEL
- 0242-26-1823
心も身体もよろこぶ、
b Kitchen
①住宅地の中に突如としてあらわれる洗練されたカフェ。カフェでは体調に合わせたセルフケアドリンクの提供も。②クワットロフォルマッジは目の前で自社生産のはちみつをかけてくれる。会津食材を使ったコース料理も。
- 営業時間
- AM10:00~PM5:00(PM4:00 L.O.)
- ランチタイム AM11:00~PM2:30(PM2:00 L.O.)
- 定休日
- 毎週水曜日・木曜日
- 住所
- 福島県会津若松市柳原町4丁目10-47
- TEL
- 0242-26-2515
会津で買いたいお土産
長門屋の羊羹ファンタジア Fly Me to The Moon
3,500円
切るたびに絵柄が移ろう羊羹。鳥が満月へ向かって羽ばたき、夜の景色とともに味わいも変化していく、遊び心のあるお菓子です。
福西惣兵衛商店のデザートカップ
3,850円
コロンとしたフォルムの可愛らしい会津塗のカップ。素材の天然木には断熱性があり、冷たいアイスや熱いスープも入れられます。
赤べこランドの干支ベコ(左・ヒツジ 右・サル)
ともに2,750円
赤ベコと干支の融合でできた「干支ベコ」。揺れる首振りはそのまま、十二支の動物の絵柄が施されたユーモア溢れるアイテムです。