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大学生で薄毛になってしまった!?若いと改善しやすいという噂は本当なのか徹底解説!

2023.02.28

監修者紹介

佐藤明男

佐藤明男
東京メモリアルクリニック理事長

さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 日本形成外科学会専攻医, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。

「まだ大学生なのに薄毛かもしれない…」そう思っていませんか?

男性の中には10代後半や20代前半のうちから薄毛が始まる人もいます。

本記事では大学生などの若い人が薄毛になってしまう原因と、今すぐにできる対処法について解説します。

若い人の薄毛は初期段階から正しく対策すれば、改善できる可能性が高いです

記事を読んで、将来の薄毛を防ぎ、健康な髪の毛を維持する方法を知っておきましょう。

大学生で薄毛になってしまう原因とは

髪の洗い方が悪い

(出典:(1)洗浄料とその作用)

大学生の薄毛に多いのが、髪の洗い方が不十分だったり、間違っていたりするパターンです。

若いうちは皮脂の分泌が活発です。1日1回はシャンプーで髪と頭皮を洗うようにしましょう

髪を洗う回数が少なすぎると皮脂汚れが酸化して頭皮にダメージを与え、髪の毛の成長に悪影響を与えます。

一方で1日に2回以上のシャンプーや洗浄力の強すぎるシャンプー剤も髪にとってマイナスです

頭皮の皮脂を奪いすぎると、肌の防衛反応として皮脂の量がかえって増え、薄毛につながりやすい頭皮環境を作ってしまいます。

ホルモンの乱れ

(出典:(2)髪の健康を考える~美しい髪で過ごすには~)

中学の終わりから高校にかけての時期は、大人の体になるためにホルモンバランスが大きく変化します

その過程で男性ホルモンの分泌が増え、薄毛の症状が出始めることがあります。

男性の薄毛には体内の男性ホルモンが影響していることも多く、早い人だと高校生の頃からホルモンの乱れによる薄毛の兆候が見られます。

思春期になって髪質が変わったり、生え際が後退し始めたりしている場合は注意が必要です。

睡眠不足

(出典:(3)睡眠関連ホルモンの計測)

大学生の薄毛で多い原因の一つに睡眠不足が挙げられます。

学生のうちはバイトや遊びやサークルなどで、睡眠時間が不規則になる人も少なくないでしょう。

しかし睡眠は髪の毛の成長にとって大きな役割を果たしています。

髪の成長を促す成長ホルモンは、熟睡時にもっともよく分泌されます

睡眠時間が十分に確保できていない人や、睡眠の質が悪くて熟睡ができていない人の場合、成長ホルモンが満足に分泌されません。

結果的に髪の毛が細く弱々しくなり、若いうちから薄毛や抜け毛を発症しやすくなります。

ダイエットなどによる食生活の乱れ

(出典:(4)髪の健康を考える~美しい髪で過ごすには~)

食生活の乱れも大学生の薄毛の原因としてよくあるパターンです。

髪の毛は食べたものから栄養をもらって成長します。毎日偏った食生活をつづけていると髪の毛に必要な栄養素が不足して、健康な髪の毛が生えてこなくなります。

特に気をつけてほしいのが、栄養バランスを無視したダイエットです

髪の主成分はタンパク質です。ダイエット中であっても肉・魚・卵などをしっかり摂るようにし、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

ストレス

(出典:(5)髪の健康を考える~美しい髪で過ごすには~)

大学生の人は勉強や友人関係、進路や就活などでストレスを感じることも多いでしょう。

日常的に強いストレスを感じていると、自律神経のバランスが乱れます

すると血管が収縮して頭皮の血行不良を引き起こし、毛根まで栄養が行き届かなくなり、薄毛の原因になります。

脂漏性脱毛症・粃糠性脱毛症

(出典:(6)Malasseziaと脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎)

脂漏性 (しろうせい) 脱毛症は、皮脂の分泌が過剰な人に起こりやすい薄毛の症状です。頭皮のマラセチア菌が増殖し、フケ・かゆみ・炎症などとともに脱毛を引き起こします。

粃糠性 (ひこうせい) 脱毛症は、大量のフケが出て毛穴が詰まることで脱毛が起こります。

どちらも皮膚疾患なので皮膚科での治療が必要です。

円形脱毛症

(出典:(7)日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017年版)

円形脱毛症は、コインのように丸型に髪が抜け落ちる症状です。

原因はまだハッキリとはわかっていませんが、医師の話によるとストレスが引き金になるケースが多いです。

円形脱毛症は急に数が増えたりすることもあるため、症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。

大学生など若い人の薄毛が改善しやすい理由

新陳代謝が活発なため

大学生などの若い人ほど、薄毛の症状は改善しやすいです。

若い人は全身の新陳代謝が活発であり、髪の毛を作るための細胞分裂も盛んに行われています

そのため薄毛の原因が取り除かれて、髪の毛が正常に発育するようになれば、髪のボリュームもすぐに元通りに戻ります。

生活習慣が原因なことが多いため

若い人の薄毛が改善しやすいのは、生活習慣などが原因になっているケースが多いことも関係しています。

生活習慣による薄毛であれば、生活態度を改善することで薄毛の症状が劇的に良くなることも珍しくありません

老化やAGAによる薄毛のように本格的な治療も必要ないため、身近でできることから薄毛対策を始められます。

初期の薄毛は改善しやすいため

初期の薄毛は改善しやすいため、薄毛対策はとにかく早めにスタートすることが肝要です

若い人の薄毛であれば、薄毛の症状がまだそこまで深刻化していないパターンが多いでしょう。

学生のうちから薄毛対策をしっかり行うことで、将来の薄毛を防げる可能性が高くなります。

大学生が薄毛を改善する方法

規則正しい生活習慣

(出典:(8)睡眠関連ホルモンの計測)

大学生の方が薄毛を改善するためには、規則正しい生活習慣を心がけることも大切です。

特に気をつけてほしいのは睡眠の取り方です。

髪の毛の成長を促す成長ホルモンは睡眠中にもっともよく分泌されるため、質の高い睡眠を毎日取ることが、薄毛対策にもつながります

若い人でも最低6時間以上は睡眠時間を確保しましょう。

また寝る前のスマホや電気をつけたままの就寝、カフェインの過剰摂取などは熟睡を妨げます。

寝る前の時間の過ごし方にも気を遣い、ぐっすりと眠れるように工夫してください。

質の良い食事

大学生のうちは外食が多いこともあり、食事のバランスが乱れがちです。

不足しやすい以下の栄養素を意識して摂りましょう。

タンパク質

(出典:(9)Villareal MJR 「Protein-calorie malnutrition diagnosis by hair tissue: A study in Filipino pre-school children.」

タンパク質は髪の毛の材料です。不足すると髪の毛が細く抜けやすくなります。

肉・魚・卵などの動物性タンパク質だけでなく、大豆製品などで植物性タンパク質も積極的に摂りましょう。

ビタミン

(出典:(10)MSD マニュアル プロフェッショナル版 ビタミン)

ビタミン類も髪の成長に大きな役割を果たしています。

薄毛対策に効果的なビタミンは以下の通りです。

期待できる効果 多く含まれる食品
ビタミンB6 髪の毛を構成するタンパク質の合成を助ける かつお、レバー、肉
ビタミンB2 皮脂の過剰な分泌を抑える レバー、卵、アーモンド
ビタミンA 頭皮の健康を保つ 緑黄色野菜、チーズ
ビタミンC コラーゲンの生成を助けて血管を強くする 柑橘類
ビタミンE 血行を促進する アーモンド、うなぎ、植物油

ビタミンも大学生には不足しやすい栄養素なので、意識して摂るようにしましょう。

亜鉛

(出典:(11)MSD マニュアル プロフェッショナル版 亜鉛)

亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチンの合成に使われます

亜鉛を多く含む食品は、牡蠣やうなぎ、豚レバーや牛肉などです。

食事の中でどうしても十分な栄養素を摂取できない場合は、サプリなどを使って不足分を補う方法もあります。

大学生の薄毛に関するまとめ

大学生などの若い人に薄毛が起きる原因と、その対処法について解説しました。

薄毛は放っておいて改善することは少なく、早めに対策を打たないとじわじわと進行していくケースがほとんどです。

後になればなるほど薄毛改善の難しさは跳ね上がっていきます。

できるだけ早めに対策を始めることが、将来の薄毛を食い止める最良の方法です

「まだ大学生だから大丈夫」と考えずに、今すぐにでも生活習慣を見直して、髪の毛に良い生活を心がけましょう。

文献

1). 日本香粧品学会誌 Vol. 42, No. 4, pp. 270–279 (2018)
2).4).5)植木理恵:都民公開 講座アンチエイジング 順天堂醫事雑誌.2013:59 :P. 327〜330
3).8).生体医工学 46(2):169-176 解説特集:睡眠の生体計測技術
6).日本医真菌学会雑誌/46 巻 (2005) 3 号/ P.163-167
7).日皮会誌:127(13),2763-2777,2017(平成 29) P.2763~2777
9).Philippine Journal of Pediatrics Volume36 1-19Page(s)
10).プロフェッショナル版 / 09. 栄養障害 / ビタミン欠乏症,依存症,および中毒 / ビタミンの概要
11).プロフェッショナル版 / 09. 栄養障害 / ミネラル欠乏症および中毒 / 亜鉛

監修者紹介

佐藤明男

佐藤明男
東京メモリアルクリニック理事長

■ プロフィール
1957年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。
1998年、厚生省(当時) 高度先進医療推進事業でオックスフォード大学医学部客員研究員として英国に国費留学し、帰国後、東京メモリアルクリニック・平山副院長を経て院長に就任。医療法人TMC理事長を兼任。これまで10,000人を超えるAGA(男性型脱毛症)患者を治療してきた実績を持つ、頭髪治療の第一人者。
■論文・出版情報
2007年 『医療的育毛革命』
2009年 『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』

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