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白髪染めの頻度は何ヶ月ペース?年代別おすすめの頻度や負担を減らす染め方を紹介

2025.10.10

監修者紹介

佐藤明男

佐藤明男
東京メモリアルクリニック理事長

さとう美容クリニック院長, 北里大学医学部客員教授, 日本形成外科学会専攻医, 日本臨床毛髪学会理事, 日本先進医師会特定認定再生医療委員会委員長, SKIファーマ株式会社副社長
頭髪に関する内科治療と外科治療まで幅広く実践し、毛髪研究、教育も積極的に行っている。

白髪が目立ってしまい、ケア方法に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。白髪染めは手軽に白髪をケアできる反面、頭皮や毛髪への負担が気になったり、お手入れに手間がかかったりする問題も生じます。

また白髪染めの頻度が低いと白髪が目立ってしまう一方で、頻度が高すぎるとヘアダメージが蓄積して髪のパサつきにつながるため注意が必要です。

今回は白髪染めに適した頻度を解説していきます。髪への負担を減らす白髪染めのポイントや、白髪を予防する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

どれくらいの頻度で白髪染めをするといい?

(出典:(1)毛と毛包の解剖・毛髪異常 (AGA) )

白髪染めのペースはおよそ1ヶ月間隔が理想的だといわれています。これは髪の成長に合わせたペースです。

髪の成長速度は1日あたり0.4~0.5mm程度です。これを1ヶ月 (30日) あたりに換算すると、およそ1.2~1.5cm伸びる計算になります。

白髪の量や髪型などにより個人差はありますが、白髪が1~2cm伸びると目立ちやすくなるため、1ヶ月ごとを目安にカラーリングするとよいでしょう。

年代別おすすめの白髪染めの頻度

年代別におすすめの白髪染めの頻度は、以下のとおりです。

  • 30代の場合は1ヶ月~2ヶ月に1回ペース
  • 40代の場合は1ヶ月に1回ペース
  • 50代の場合も1ヶ月に1回ペース

具体的に説明していきます。

30代の場合は1ヶ月~2ヶ月に1回ペース

(出典:(2)白髪が生じるメカニズム)
(出典:(3)老化と毛髪変化)
(出典:(4)毛と毛包の解剖・毛髪異常 (AGA) )

30代の場合は白髪の目立ち具合を見ながら、1~2ヶ月に1回のペースで白髪染めをするのがおすすめです。

一般的に30代は白髪が出始める年代といわれています。まだそれほど白髪が目立たない人も多いでしょう。

また白髪は側頭部といった限られた部分から始まることが多いともいわれています。そのためサイドの黒髪を白髪にかけて隠すという具合にヘアスタイルを工夫すれば、ある程度白髪をカバー可能です。

髪は一般的に1ヶ月で1.2~1.5cm程度伸びるため、白髪の量や目立ちやすさに合わせて1~2ヶ月ごとに染めるとよいでしょう。

染めるタイミングの見極めポイントは、人目に付きやすい部分の白髪の状態です。髪の表面や分け目にできた白髪はとくに目立ちやすいため、この部分の白髪が伸びてきたら染める目安となります。フェイスラインの白髪も場所によっては黒髪で隠しにくいことがあるので、白髪染めを行うタイミングの判断材料にしましょう。

40代の場合は1ヶ月に1回ペース

(出典:(5)白髪が生じるメカニズム)
(出典:(6)老化と毛髪変化)
(出典:(7)毛と毛包の解剖・毛髪異常 (AGA) )

40代の場合は1ヶ月に1回のペースで白髪染めを検討しましょう。

白髪は加齢によって量が増えていくことが多く、40代は30代より白髪が目立つ傾向が見られます。また白髪の量が増えるにつれて、生える位置が側頭部から頭頂部に広がっていくといわれています。頭頂部の白髪はヘアスタイルでカバーするのが難しいため、何もしないと白髪が目立ちやすくなるでしょう。

一般的に髪は1ヶ月で1.2~1.5cm伸びるため、1ヶ月もすると頭頂部の白髪は目立ってきます。40代の人は頭頂部の白髪が目立ってくる1ヶ月程度を目安に、白髪を染めるのがおすすめです。

50代の場合も1ヶ月に1回ペース

(出典:(8)白髪が生じるメカニズム)
(出典:(9)老化と毛髪変化)
(出典:(10)毛と毛包の解剖・毛髪異常 (AGA) )
(出典:(11)白髪 (しらが) )

50代の場合も1ヶ月に1回のペースで白髪染めを検討するのがおすすめです。

年齢とともに側頭部、頭頂部と広がっていった白髪は、やがて頭部全体に広がり、ますます目立ちやすくなります。50歳までにおよそ半数の人が、髪の半分に白髪が広がっていると感じるとの説もあります。

髪の半数が白髪である場合には1ヶ月ともたずに白髪が目立ちはじめる可能性も否定できません。しかし頻繁すぎる白髪染めはヘアダメージに直結します。

とくにカラー剤として広く利用されている永久染毛剤 (酸化染毛剤) は、髪の内部で染料を化学反応させて着色します。髪や頭皮へ大きな影響を与えやすいため、使用の頻度には十分な注意が必要です。

以上をふまえ50代の人は1ヶ月に1回のペースを目安に、白髪染めを検討するとよいでしょう。

髪への負担を減らす白髪染めの方法

(出典:(12)白髪 (しらが) )
(出典:(13)毛髪の染色)
(出典:(14)毛と毛包の解剖・毛髪異常 (AGA) )

髪への負担をなるべく減らすには部分染めやリタッチを活用する方法が有効です。

一般的に白髪染めは髪への負担がかかります。なかでも永久染毛剤はとくにヘアダメージにつながりやすいといわれており、使用には注意が必要です。

永久染毛剤は髪への影響力が強く、染色効果は2~3ヶ月もつといわれています。そのため永久染毛剤で髪全体を染めたら、効果が薄まる2~3ヶ月後までは髪の根元のみをリタッチで染めるのがおすすめです。髪の負担を抑えつつカラーが髪になじむことで、美しい見た目を保ちやすくなるでしょう。

リタッチの頻度については、髪が伸びて白髪が目立ちはじめる1ヶ月をめどに行うのが適切です。

目立った白髪が特定箇所に限られる場合は、その部分のみを地毛の色に合わせて染めても上手にカバーできます。

またカラートリートメントに代表される比較的刺激の少ない半永久染毛剤の併用や、ヘナをはじめとした植物染料の利用を検討するのもひとつの方法です。

白髪の量や生え方に着目しながら、適切な染料と染め方を選択しましょう。

白髪染めの頻度を減らすポイント

白髪染めの頻度を減らすポイントは、以下のとおりです。

  • ストレスを解消する
  • 紫外線対策を行う
  • 禁煙する

詳しく解説していきます。

ストレスを解消する

(出典:(15)毛のメラニン科学と白髪化)
(出典:(16)自律神経系の概要)
(出典:(17)良質な睡眠のための環境づくり-就寝前のリラクゼーションと光の活用-)
(出典:(18)清酒酵母による睡眠の質改善作用と機能性表示食品への応用)
(出典:(19)こころと体のセルフケア)

白髪を予防しカラーリングの頻度を抑えたい場合には、ストレスの解消に気を配りましょう。

ストレスは白髪の原因になるといわれています。ストレスにより交感神経が過剰に働くと、血管の収縮により血流が阻害されます。頭皮の血流が悪化すれば、髪の健やかな成長に悪影響をおよぼす可能性があるでしょう。

また相対的に副交感神経の働きが抑えられることで、寝つきの悪化や睡眠の質低下も懸念されます。睡眠不足によって睡眠中の成長ホルモンの分泌や身体のメンテナンスに滞りが生じることで、頭皮や毛髪の成育に悪い影響を与える可能性も否定できません。

ストレス解消法としては趣味に打ち込む、適度な運動や腹式呼吸を行うことが有効とされます。また歌を歌ったり笑ったりすることもストレス解消に役立つでしょう。悩みは一人で抱え込まず、誰かに相談することも大切です。

完全にストレスの無い生活を送るのは難しいですが、自分に合った方法でこまめに解消することを意識しましょう。

紫外線対策を行う

(出典:(20)Aging of hair)
(出典:(21)毛のメラニン科学と白髪化)
(出典:(22)フリーラジカル)
(出典:(23)ケラチノサイト)
(出典:(24)UVケア)
(出典:(25)SPF)
(出典:(26)PA)
(出典:(27)酸化亜鉛ナノマテリアルの抗原経皮感作への効果及び急性毒性における粒子径の影響)

紫外線対策も白髪の予防にとって大切です。

細胞が酸化ストレスにさらされ活性酸素が蓄積すれば、毛髪の色素幹細胞や頭皮を作り出すケラチノサイト幹細胞の細胞老化が進むと考えられています。そうすると正常な黒髪が作られにくくなるため、白髪が増えやすくなります。

頭皮が浴びる紫外線量を減らすためには、UVカット効果のある日傘や帽子を活用しましょう。髪に直接使用できる日焼け止めスプレーも有効です。

また紫外線の影響は直接浴びていない身体の部位にまでおよぶため、頭皮以外の紫外線対策も重要です。頭皮や髪の紫外線対策と並行して、日焼け止め化粧品やUVカット効果のある衣服などで頭皮以外の肌への紫外線対策も行いましょう。

なお日焼け止めを選ぶ際には、使用シーンに合わせたSPF値やPA値をもつ日焼け止め化粧品を選ぶのが大切です。SPFとPAの概要は以下のとおりです。

SPF ・紫外線のうちサンバーン (肌の炎症化) を引き起こす、UVB波に対する防御効果を表す
・数値が大きいほど防御効果が高い
・上限値は50で、50を超える場合は50+と表示する
PA ・紫外線のうちサンタン (肌の黒化) を引き起こす、UVA波に対する防御効果を表す
・+~+++の3段階で評価し、+の数が多いほど防御効果が高い

肌質によっては紫外線吸収剤や紫外線散乱剤でアレルギー反応を起こすことがあります。全身に使用する前には目立たない箇所でパッチテストを行い、肌質にあった製品を使うようにしましょう。

禁煙する

(出典:(28)Aging of hair)
(出典:(29)毛のメラニン科学と白髪化)
(出典:(30)喫煙のヒト唾液過酸化水素分解酵素に及ぼす影響)

白髪を予防したい場合は禁煙もおすすめです。

タバコの煙にはさまざまな有害物質が含まれています。なかでも活性酸素の一種である過酸化水素が体内に蓄積すると、白髪が促進するといわれているので注意が必要です。具体的には活性酸素の働きにより、毛髪を作るもととなるケラチノサイトに変異や異常を引き起こす可能性が示唆されています。

一人で禁煙するのが難しい場合には禁煙外来を受診するのもひとつの方法です。カウンセリングや薬物療法を受ければ、効率的に禁煙できるでしょう。一定の条件を満たせば健康保険を適用して治療が受けられるため、必要に応じて受診を検討してみてください。

白髪が気になるから頻繁に白髪染めを行うのはNG

(出典:(31)白髪 (しらが)
(出典:(32)永久染毛剤)
(出典:(33)ヘアカラー)

白髪が気になるからといって頻繁に白髪染めを行うのは避けましょう。

カラーリング剤には少なからず髪の負担になる成分が配合されています。髪や頭皮へダメージを与えやすく、アレルギーを引き起こすリスクもあるため、使用方法や頻度には注意が必要です。

なかでも一般的に広く利用される永久染毛剤 (酸化染毛剤) は、毛髪のコルテックス内部にまで化学的な影響を与えます。また毛髪のハリやコシが低下する、乾燥してツヤが失われるなど、白髪染めのダメージは髪の見た目にも影響します。

永久染毛剤によるヘアダメージを避けたいならば、ヘアマニキュアやカラーリンスなどの半永久染毛料や、一時的にカバーするカラースプレーなどの一時染毛料も選択肢に加えてみましょう。

白髪染め以外に白髪を目立たなくする方法は?

白髪染め以外に白髪を目立たなくする方法としては、以下のものが挙げられます。

  • 白髪が少ない男性は坊主スタイルもおすすめ
  • 白髪を抜かずにカットする

詳しく見ていきましょう。

白髪が少ない男性は坊主スタイルもおすすめ

白髪が少ない男性は坊主スタイルにすると白髪が目立ちにくくなります。髪が短くなれば白髪があるのかどうかが判断しにくくなるため、他人からはわかりにくくなるでしょう。

ただし白髪が髪全体に広がっている場合や、部分的に集中して白髪が生えている場合は、坊主スタイルにすると白髪と黒髪のコントラストがつきやすくなります。かえって悪目立ちしてしまう可能性があるため、白髪の量や部分に注意を払いながらヘアスタイルを選択してください。

白髪を抜かずにカットする

白髪をカットする方法も白髪を目立たなくできます。白髪の長さが黒髪より短くなれば、白髪が黒髪に埋もれることで目立ちにくくなります

ただし白髪を抜くのはおすすめしません。頭皮に物理的な負荷がかかり、頭皮環境の悪化を招く可能性があるため避けましょう。ハサミを使って髪の根元から丁寧に白髪をカットするのがポイントです。

白髪染めの頻度に関するFAQ

  • 男性と女性で染める頻度は異なりますか?
  • 美容院とセルフではどちらが髪への負担が少ないですか?
  • リタッチなら頻繁に染めても傷みませんか?

男性と女性で染める頻度は異なりますか?

(出典:(34)毛のメラニン科学と白髪化)

一般的に白髪を染めるのに適した頻度は、男性の方が高い傾向にあると考えられます。男性は女性と比較して、髪が短い人の割合が多い傾向にあるためです。白髪の量がある程度多い場合、短髪では根元や生え際の白髪を黒髪で隠しにくく、白髪が目立ちやすいといえるでしょう

また男性は女性と比較して部分的に集中して白髪ができやすいという説もあります。白髪が同じ位置に集まって生えていると、まばらに生える場合より目立ちやすいです。

このような理由から、男性は女性に比べて白髪染めのペースが上がると考えられます。なお白髪の発生率自体に男女間の差は報告されていません。

美容院とセルフではどちらが髪への負担が少ないですか?

髪へのダメージを極力抑えたいのであれば、美容院で白髪を染めた方が無難です。

美容院でカラーリングすればダメージ軽減に配慮しつつ、髪質に合った薬剤を選択してもらえる可能性が高いです。プロのテクニックにより頭皮へ薬剤が付くのを避けられて、自分では染めにくい細かな箇所まできれいに染まりやすい利点もあります。

またヘアカラー後のケアメニューが充実しているのも美容院の魅力です。

一方で市販の永久染毛剤は誰でもきれいに染まりやすいよう調整されており、強い薬剤を使った商品がある可能性も否定できません。使用の際には十分注意しましょう。

リタッチなら頻繁に染めても傷みませんか?

(出典:(35)ヘアカラー)

頻繁すぎるリタッチは髪を傷める可能性があるため注意しましょう。

リタッチは全体染めと比較して、ヘアダメージが抑えられる傾向があります。これは一度カラーリングした部分を避けて髪を染めることで、髪が何度も薬剤にさらされるのを避けられるためです。

しかしいったんカラーリングした部分を厳密に避けてリタッチすることは難しいでしょう。リタッチばかりを短期間に繰り返していると、白髪の面積が少ないために薬剤を塗りにくくなります。同じ部分を何度も重複して染めてしまう可能性が高まるため、短期間でのリタッチには注意が必要です。

気になる場合にはカラースプレーをはじめとする一時染毛料との併用も有効です。

まとめ

白髪染めに適した頻度は30代で1~2ヶ月ごと、40代以降は1ヶ月ごとが目安です。

また毎回全体染めをするのではなく白髪の生え方に応じて部分染めやリタッチを活用すれば、髪のダメージをある程度抑えられます。永久染毛剤の場合には一度染めた髪は2~3ヶ月程度もつとされるため、その期間は1ヶ月間隔で根元のリタッチを繰り返すのがおすすめです。

白髪が気になるからといって頻繁に白髪染めを繰り返せば、ヘアダメージに直結します。ストレスの解消や紫外線対策、禁煙など日常生活の改善にも目を向ければ、白髪の予防に役立つため、白髪染めと同時に対策を取りましょう。

文献

1).4).7).10).14).日本香粧品学会誌 2018年42巻2号 p.93-97
2).5).8).ファルマシア 2010年46巻12号 p.1115-1119
3).6).9).日本臨床皮膚科医会雑誌 2007年24巻3号 p.221-228
11).12).31).日本化粧品技術者会
13).繊維学会誌 2004年60巻11号 p.536-539
15).21).29).34).日本香粧品学会誌 2018年42巻1号 p.9-14
16).MSDマニュアル
17).バイオメカニズム学会誌 2005年29巻4号 p.194-198
18).オレオサイエンス 2019年19巻7号 p.291-297
19).厚生労働省
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22).日本化粧品技術者会
23).日本化粧品技術者会
24).日本化粧品技術者会
25).日本化粧品技術者会
26).日本化粧品技術者会
27).第46回日本毒性学会学術年会
30).九州歯科学会雑誌 1999年53巻1号 p.177-185
32).日本化粧品技術者会
33).35).日本化粧品技術者会

監修者紹介

佐藤明男

佐藤明男
東京メモリアルクリニック理事長

■ プロフィール
1957年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。
1998年、厚生省(当時) 高度先進医療推進事業でオックスフォード大学医学部客員研究員として英国に国費留学し、帰国後、東京メモリアルクリニック・平山副院長を経て院長に就任。医療法人TMC理事長を兼任。これまで10,000人を超えるAGA(男性型脱毛症)患者を治療してきた実績を持つ、頭髪治療の第一人者。
■論文・出版情報
2007年 『医療的育毛革命』
2009年 『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』

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